夏ぶりに見た天城燐音はアイドルでした(BNSレポ)

 Crazy:BとALKALOIDの合同ドリフェス『BRAND NEW STARS‼︎』(通称BNS)に参加してきた私の感情メモです。要約すると天城燐音くんというアイドルに出会えて本当に幸せだな〜というだけの話です。今のこの幸せな感情を未来永劫ずっと覚えていたいなと思ったのでブログを書いています。

 

 Crazy:B、特に天城燐音くんに関しては数ヶ月前の例の件もあるので、未だに好きになれないよって方が多くいるのも分かっています。でも今は彼も立派にアイドルをやっているんです……。
 無理に好きになって欲しいわけではないし許せない方がいるのも理解していますが、夏頃のことしか知らない方に少しでも今の燐音くんやCrazy:Bのことを知ってほしいなという気持ちがあります。
 BNSで私が見た燐音くんは、本当にアイドルやライブが大好きで、お客さんを大切に出来る人で、胸を張ってアイドルと名乗れるような素敵な人でした。
 もしよければ少しだけ、ファン視点の燐音くんの話を聞いてください。


 私が燐音くんを初めて見たのはUNDEADのドリフェスでした。そうです。ES界隈でオタクをやっている方なら恐らくほぼ全員が知ってるあの事件の日です。
 当時の私にはこれといった推しはいなかったのですが、UNDEADのことはメンバー全員が高校生だった時期から緩く推してました。まあ女子って結局ああいうちょっと悪い雰囲気の男好きじゃないですか。それくらいの緩さでたまにライブに行ってました。
 あの日もたまたま仕事が早めに終わったのでチケット押さえたくらいだったんですけど、正直ESが出来てからのUNDEADってちょっと物足りないな〜って気持ちは多少あって……。
 というのも私は薫くん推しだったんですけど、だ〜いぶ丸くなったじゃないですか彼……夢ノ咲の頃ってかなりその……やばかったじゃないですか……(笑)
 薫くんのヤンチャさとか適当さが好きだったので、卒業してから急激に大人びてしまったのがすごく寂しくて。
 なのであの日、いきなり舞台に上がってきた燐音くんが語った内容はまさに私のもやもやそのものの言語化で。急に私の気持ちを代弁する人が出てきた!?ってかなりドキッとしたのを覚えてます。どう考えてもやばい人なのに、なんで私のこと分かるの!?と。
 確かに燐音くんの言い方はキツかったし、晃牙くんを蹴り落とした?(私の席からは見えなかったんですけどそういうことになってますよね)のはやり過ぎだし、思うところがなかったわけじゃないです。でも私はあの時、この人の掌の上で転がされるのってすっごく楽しいんじゃないか、って期待しちゃったんです。

 

 それから数日後に、アイドルロワイヤルがありましたよね。これもまあ、今でも思い出したくない方がたくさんいるのは知っていますが、私にとっては天城燐音くんを推すことを決めた運命の日でもあるので書かせてください。

 

 アイドルロワイヤルにCrazy:Bが出るという発表はなかったですが、当時の状況を鑑みるにCrazy:Bが主催だってことは火を見るより明らかでした。だから私はすぐにアイドルロワイヤルのチケットを押さえました。

 

 アイドルロワイヤルは特殊なドリフェスで、観客にチップが配られてギャンブルをする、みたいなイベントでした。
 私は元からCrazy:Bを見るために参加していたのでずっとCrazy:Bに賭けていました。パフォーマンス前にチップを全部賭けるルールで実質人気投票だったので、まさか流星隊や紅月に勝つとは思いもしませんでしたが……。まあ半ば煽られる形で急遽出演が決まった彼らには分が悪かったですよね。会場はCrazy:Bを見にきた観客が大半でしたし……。

 

 そういう意味ではアイドルロワイヤルってすごく性格の悪いステージだったなと思います。事務所にやらされていたのか、燐音くんが自発的にやっていたのかは今でもよく分かりませんけど、MDM前夜祭で燐音くんが語っていた通り、あの一連の燐音くんたちの所業は全部事務所のせいってわけではないんだろうなってことは私もさすがに察してます。

 

 アイドルロワイヤルでは、稼いだチップの数でアイドルと個別に接触できる時間が別途設けられていました。私は最初からCrazy:Bに賭け続けていたのでチップは死ぬほど持っていました。なので、燐音くんとじっくり話をする時間をもらえました。

 

 会話の詳細は伏せるんですけど、そこで私は「この人すごく追い詰められてるんじゃないか」って漠然とそう感じました。燐音くんはステージ上では軽薄で口が悪くてどうしようもない感じですけど、二人で話したときはもうちょっとまともというか……上手く言えないんですけど。無理して悪ぶってるような気がしたんです。本当は何か訴えかけたいことがあって、でもそれを伝える術がないから手当たり次第に攻撃しているような……。それでいて、すごく頭が良い人で、思慮深い人なんだろうなとも思いました。
 だからアイドルロワイヤルっていう邪悪かつ巧妙なルールのドリフェスを、燐音くん自身で考えて実行していたとしてもあまり違和感はなかったです。

 

 そこまでしてこの人が叶えたい夢ってなんなんだろう、って考えているうちに、私は完全に燐音くんに夢中になっていて、燐音くんのことを推そうって決意してました。
 なんでこんな狡猾な人間だって知った上で推そうと決めたのか、この辺は私の中でも未だに感情の整理がついてないんですけど、もう燐音くんのこと無視出来なくなってしまった、がいちばん近い感情だったのかな、と思ってます。

 

 それからMDM前夜祭での引退騒動ですね。
 あのときの燐音くんが語った言葉はほとんど全部みんなから嫌われるためについた嘘だったんだろうなって思ってるんですけど、「お前らのこと大嫌いだったよ」って燐音くんが叫んだことだけはずっと胸に引っかかってました。(これはBNS見るまで引きずってました正直)
 燐音くんのこと応援したいなと思う私の気持ちって邪魔だったのかなとか燐音くんを追い詰めていたのかなとかアイドルちっとも楽しくなかったのかなとか本当にもうやめちゃうのかなとか、不安で不安で。

 

 だからMDMの本戦で再び燐音くんの顔が見れたときには冗談抜きに大号泣しました。
 アイドルを夢見て一生懸命活動していたけど、去年のSSでのコズプロのごたごたに巻き込まれて思うようにアイドル活動が出来なくなったこととか、その結果クビ寸前まで追い込まれていたこととか、正直に話してくれて嬉しかった。燐音くんもちゃんとアイドルが好きなんだって知ることが出来たのも嬉しかった。何より、もう一度ここからアイドルを頑張ろうって思ってくれたことが本当に嬉しかった。

 

 色んな人に迷惑をかけた過去は消えないし、未だに恨まれていても仕方ないことをしたのは事実だけど、そういう事情があったことも少し思い出してもらえたらな、といちファンとしてはずっと思っていたので改めてあの夏の騒動を振り返らせてもらいました。

 


 さて、話が長くなってしまったのですが、そのあとCrazy:Bはしばらく干されていました。いくらファンが増えたといえどもあれだけやらかしてますから事務所としてもさすがにすぐに売り出すわけにもいかなかったんでしょうね。
 ゲリラライブはやってたみたいなんですけど、本当にどれもこれも急すぎてライブ後にTwitterでその存在を知る、みたいなことばかりで……。
 ホットリミットは開催1週間前に一応告知出てましたけど、その日はどうしても外せない出張が入ってて行けず……。

 

 なので、私にとってBNSは、夏ぶりのCrazy:Bの現場でした。

 

 BNSが発表されたときは、良い子が多いALKALOIDと一緒で大丈夫かな迷惑かけないかな……みたいな心配は多少ありました。
 実際ALKALOIDファンからはCrazy:Bってまた何かやらかすんじゃ……って言われてるのも見かけましたし、Crazy:Bファンのこちらとしても彼らが何もやらかさないとも言い切れないので……正直これ以上敵は増えてほしくないなと思っていたので、何事もなく無事に終わりますように……と祈っていました。
 けれどそんな私の心配はどうやら杞憂だったみたいです。

 

 というかCrazy:B、めちゃくちゃ仲良くなってるじゃん…………!?ってのがまず最初の印象でした。(最初の2曲は久しぶりの燐音くんに興奮しすぎてマジで記憶ないです。MCくらいからようやく意識取り戻しました)

 

 夏頃に見たCrazy:Bって基本的に燐音くんが独断専行してる感じというか。他のメンバーは気乗りしなさそうな感じで(まあ当たり前ですが……)、なので燐音くんがアイドル復帰したとしてもCrazy:B自体はこのまま干されて自然消滅もあるかなと思ってたんです。メンバーの誰もユニットに思い入れなさそうだったし、事務所的にも扱いづらいだろうし。
 ですが、私が見れなかった数ヶ月の間に結束力が高まっていて驚きました。みんなめっちゃアイコンタクトするじゃん……そんな……そんな感じでしたっけクレビって!?

 

 ニキくんは元からテンション高めでしたけど、割とダンスが緩いというか。ニキくん自身も特に隠してませんでしたが、あ〜全然アイドル興味ないんだろうな〜って丸分かりな感じだったんですよ(笑)
 だったんですけど、BNSでのニキくんは楽しそうに跳ね回るし、ファンサも楽しそうだしMCでもいっぱい客席に声かけてくれて、別人か!?ってくらいアイドルでした……。
 ホットリミットくらいから変わったって話は聞いてたんですけど、まさかこんなに違うとは……自分の目で見ると想像していた以上の変化でした。
 どうもニキくんは燐音くんに強引に誘われてアイドルをやっていたっぽいのでなんかごめん……みたいな気持ちもあったのですが(笑)、今はニキくんの意志でアイドルを続けてくれてるのかな? だとしたらすごく嬉しいな〜と思います。

 

 HiMERUくんは気難しそうなところは全然変わってなくて、メンバーに対してため息ついてる場面も多く見かけましたけど(笑)、笑顔が増えたな〜と思いました。HiMERUくんってこんな笑ったっけ……??ていうかHiMERUくんが笑ってるとこ見たことあったっけ私……???
 あまり感情が顔に出ないタイプなのかな〜と思うので分かりづらいけど、多分楽しんでたんじゃないかな〜と思いました。(ところでHiMERUくんがアンコールで一緒に歌いたくなかったALKALOIDのメンバーって誰なんだろ笑 ステージ上で言えるくらいだからそんな深刻じゃないと思うけど、こはくちゃんがうっかり口滑らせた可能性もあるので大丈夫なのかなと……笑)

 

 こはくちゃんは夏に初めて見たとき、15歳とは思えないほど大人びた印象というか、ずいぶんしっかりしてるな……と思った記憶があるんですけど、逆に今回は無邪気な姿が見れてすっごい可愛かったです。
 最終日にテンション上がっちゃって「ヤーヤーヤー!」って出てきたのとかめちゃくちゃ可愛かったな。燐音くんとニキくんがそれを煽てて、HiMERUくんがため息ついてるの、Crazy:Bっぽいな〜と思いました。

 

 「Crazy:Bっぽい」がなんなのかよく分からないですけど。
 多分これまでのイメージだととにかく柄が悪くて態度がでかくて不穏みたいな……そういうのがCrazy:Bっぽさだったと思うんですけど。
 今回のBNSでの4人の気安くて軽薄で明るいノリが、初めて見たはずの空気なのに不思議とそれがCrazy:Bっぽいなって思えたんですよね。
 そう思えた瞬間に、あー私このメンバー好きだなって思いました。いつ解散してもいいやって思っていたけど、今はこの4人で今後もずっと一緒にアイドルしてくれ……!って思ってます。

 

 「Crazy:Bっぽい」と言えば、セトリの最後にBe The Party Bee!を持ってきてくれた理由が「最後だからってしんみりするのは自分たちらしくない」「最後まで楽しんで気持ちよく帰ってほしい」だったのすごい嬉しかった。それが自分たちらしさになったんだね、君たち……ってなんだか親みたいな気分になってちょっと泣いてしまった……(笑)

 

 話は逸れてしまいましたが、最後に燐音くん。
 夏頃はひとりで全部背負いこむみたいに突っ走って、どこかメンバーのこと見えてない節もあったんですけど。BNSの燐音くんはCrazy:Bのメンバーだけでなく、ALKALOIDのメンバーのこともしっかり見ていて、ちゃんとリーダーやれてるなと思いました。なんか偉そうな言い方になってしまうんですけど……。
 アイドルロワイヤルで直接話したときに感じた理知的なところが、ほんの少し垣間見えたような気がして。あのとき私が燐音くんに抱いた好きって気持ちが肯定された気がして、報われた気がして、たまらない気持ちになりました。

 

 よく喋る燐音くんとニキくんに比べて、HiMERUくんとこはくちゃんはあまり喋るタイプじゃないみたいなんですけど、燐音くんはそういうところちゃんと見ていて、あえてツッコミやすいようにひょうきんな振る舞いをしてるのかな?と思いました。
 2日目だったかな?観客にペンライト振ってね〜っていうくだりで、煽る役目をこはくちゃんに任せてたのが印象的でした。こはくちゃんは「わしか!?」って驚きつつも楽しそうに客席を煽っていて、あ〜燐音くんって優しくて良いお兄ちゃんなんだろうな〜って微笑ましくなりました。

 

 優しいと言えば、ニキくんが「燐音くんは意外と優しいとこある」って2回も言ってくれてて、誤解されやすい燐音くんのフォローしてくれるとこはニキくんもすごい優しいな〜と思いました。燐音くんは照れ隠しなのかなんなのか「おいニキ〜!」って怒ってたけど、全然本気じゃなかったですね(笑)
 この二人は夏頃から変わらず安定の仲の良さで微笑ましい。

 

 お茶目な燐音くんとしては、最終日のアンコールでテンション上がりすぎて逆側にはけようとしちゃったところも挙げたいです!
 基本的にはリーダーとして意外としっかり進行してるし、いつまでもはけないニキくん連れ戻したりして偉かったんですけど、最後の最後に素でやらかしててほんっとに燐音くん今楽しいんだろうな〜って見てるこっちは笑ってしまいました。

 

 あと、藍良くんが提案した客席のウェーブをキラキラした顔で見てた燐音くんも忘れられないなあ。敵ばかりのステージに立って気を張ってる燐音くんしか知らなかったから、あんな風にファンのこと愛おしそうに見るんだ……って初めて知れてもっと好きになってしまった……!


 初日の自己紹介で燐音くんが「みんな大好き、天城燐音くんで〜す!」っていつものおちゃらけた調子で名乗ったとき、一瞬不安になってしまったんです。またそんなこと言って敵増やすんじゃないの?もっと殊勝にした方が良くないかな?って。
 でも、燐音くんはこの3日間で「みんな大好き天城燐音くん」を本当にしてしまった。少なくともBNSに参加した人たちはみんな、燐音くんの誠実さとか頭の良さとかお茶目さとか、そういう良いところをいっぱい目にして好きになってくれたと思うんです。有言実行の燐音くん本当にかっこよくてかっこよくて、やっぱり大好きだーーー!!って強く思いました。


 MDM前夜祭で燐音くんが「お前らのこと大嫌いだった」って言ったこと、ずっと胸に刺さって抜けなかったんですけど、BNS見て完全に吹き飛びました。あんなに楽しそうにアイドルやってて、会場のみんなを盛り上げて、ファンにはすごく優しい表情でファンサしてくれて、大嫌いなんて嘘だったんだよね、ってやっと心から思えるようになりました。
 アンコールで「楽しかったか?」って何度も聞いてくれるのも、楽しかったよって私たちの声に「愛してるぜ」って返してくれるのも、本当にすっごく嬉しくて。天城燐音くんは私たちが愛しても良いアイドルだし、天城燐音くんは私たちファンを愛したいって思ってくれてるんです。誰がなんと言おうと絶対にそうなんです。
 そう確信できるほどにライブで満たされてしまって、燐音くんを応援できることが本当に幸せだなって改めて噛みしめてる!噛みしめてるどころじゃない、大好きだーって叫びたいほど!


 夏頃の燐音くんは、やっぱり追い詰められていたんだろうなと思います。クビ寸前で事務所の偉い人に命令されて自棄になって傷つけなくて良い人たちまで傷つけた。それを「仕方なかったんだよ、燐音くんは何も悪くないよ」って私たちファンが庇うことはきっと燐音くんの本意ではないと思うし、傷つけられたアイドルやそのファンにいい加減に許せって迫るのも違うと思ってます。
 でも、彼が本当に夢見たアイドルってきっとこれだったんだ……誰かを傷つける人じゃなくて、みんなに愛されるアイドルになりたかったんだって、今の燐音くんを見れば断言できます。
 今はまだ難しいかもしれないけど、いつか燐音くんがあなたの推しと同じステージに立ったとき、どうか少しだけ色眼鏡を外してほしい。彼もアイドルだって認めてほしい。燐音くんは立派なアイドルになれたんです。少なくとも私は今、燐音くんのおかげで幸せです。

 燐音くんは間違いなく、人を幸せに出来るアイドルです。

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